
【Off-White c/o Virgil Abloh™️】 現代画家 ”Pascal Möhlmann(パスカルモーマン)

今季Y-3と並び、当店では1.2を争う人気を誇るoff-whiteのご紹介です。
ヴァージルアブローのアートとファッションを組み合わせていくという考えに賛同したパスカルとの共同コレクションである、2020年秋冬メインコレクションをアートの角度から見ても、とても面白いのではないでしょうか。
そんなオフホワイトのコラボをしている、現代画家”Pascal Möhlmann(パスカル・モーマン)”について詳しく調べてみました。
皆さんにご紹介していきたいと思います。
まずオフホワイトといえば、絵画を大胆にプリントしたデザインが有名やアローロゴは特に有名ですよね?
今までは過去の絵画やモナリザの肖像画を使ったものもあり、非常に人気で、一時期はプレ値が付くものもあったとか....
今季のcollectionの絵画は、オフホワイトの為にパスカルが新たに絵画を書き下ろしています。
絵画のご紹介に入る前に、パスカルとは一体どんなアーティストなのか少し説明していきましょう。
【Pascal Möhlmann】
パスカル・モーマン(以下 パスカル)は1969年にオランダのヒルベルスムにて生まれ、現在はチューリッヒを拠点に活動している油絵画家。
友人でデザイナーのダニエルハーマンと共に”NEW BEAUTY”という名前でアーティストグループを作り、共同のスタジオで作品を描いています。
パスカルは、油絵で肖像画を描いていますが、少し変わっている点があるようです。
本来モデルに対して、表情や仕草、姿勢などを指示してその様子を描写しますが、パスカルは全く逆の発想で、モデルにお題を出し、モデル自らそのお題に対しての様子をさせているそうです。
これを行うことで、モデルがどういう表情がいいのか、またどんなイメージになるのかを想像し、考えて取った姿こそが、一番人間的で内面まで見えるとパスカルは自身のサイトで語っています。
まるで、モデルとデザイナーの合作の様で、二人で作品を完成させていくことで、モデルの内面にある感情を引き出し、よりリアリティのある作品が出来るそうです。
もうひとつ特徴があります。
それは、パスカルのペイント技法です。油絵の技法である「アラプリマ」という技法を使用しています。
アラプリマとは、レイヤーでペイントするのとは異なり、目的の色をパレットの上で混合させ、キャンバスに直接塗っていくという技法です。
この技法を用いる事で、絵の完成スピードも早くなり、発色の良い独特の色合いが出るそうです。

【ヴァージルアブローとの出会い】
ヴァージルアブローが直接、パスカルにインスタグラムでダイレクトメッセージを送り、連絡先を交換したのがきっかけになったそうです。
その後、ヴァージルアブローはパスカルにオフホワイトのスニーカーとベルトを送り、パスカルは※ベルニーニの「プロセルピナの略奪像」の写真を送ったそうです。
このベルニーニの作品は、ヴァージルアブローにとって昔から好きな作品の一つだったそうですね。

【ベルニーニとは】
バロック期を代表するイタリアの彫刻家、建築家、画家です。
「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた」と言われる程賞賛されたバロック芸術家です。
有名作品:ダビデ像、聖ロンギヌス像、サン・ピエドロ大聖堂天蓋等
“FOR EVER”
“プロセルピナの略奪”の面影を残しつつも、オフホワイトらしい工具や工事看板が並びつつ、ヴァージルアブローがパスカルに送ったスニーカーとベルトも映し出されている、まさにオフホワイトらしさを取り入れた作品です。
この絵に書かれている、レモンや小道具は今の秋冬コレクションのアイテムでも使われています。

個人的には、パスカルのシリーズもいいですが、特にこのニットシリーズはすごく良かったのでオススメですよ(^^♪
